より専門性の高い行政書士になるために
きっかけ
行政書士事務所開業準備を進める中で、地区の支部長や、近所の士業事務所の先輩にお会いしました。最初は挨拶のつもりでしたが、話をしている中で、「あなたは何が出来るのですか」ということが重要だと気付かされました。自分のキャリアや得意分野を考えると、「お金」に携わる業務が最適ではないかとの考えに至り、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得することで、社会保険や税金、資産運用、相続などを幅広く習得してみようと思い立ちました。調べてみると、1級取得者はファイナンシャル・プランニング技能士全体の中でも2%弱しかおらず、行政書士で1級を持っていれば差別化が出来ると考えました。
「ほんださん」のFPキャンプを受講
もともと2級取得までYouTube「ほんださん/東大式FPチャンネル」を視聴していましたが、1級向けに有料口座「FPキャンプ」があることを知り、2024年2月に入会しました。標準的な取得期間としては6か月の学習期間が推奨されており、2024年9月試験での合格を目指すことで学習を開始しました。FP試験は年3回(5月、9月、1月)に実施されており、もし落ちても、他の士業試験のように1年後を待たずに4ヵ月後にすぐにリベンジ出来る仕組みであったため、「FPキャンプ」の中では、途中回も経験として受験すべきと推奨されていました。そのため、2024年2月に学習を始めて、すぐの回である2024年5月を初回ターゲットとすることにしました。どうせ受験するのだから、ある程度戦える状態で受けたいと思ったものの、たったの3ヵ月しかないため、相当急ピッチで仕上げていく必要がありました。そして、結果的にはその途中回の「お試し受験」で一発合格出来たのです。
インプット期間
2級受験から約半年経っていたので、知識の抜けが心配でした。まずは「FPキャンプ」の2級レベルのコンテンツ「前提知識の復習講座~完全講義Premium」を2週間かけて一通り視聴しました。その後は計算問題が出題される「応用編」の「計算演習講座」で定番問題の解き方を視聴。実際の過去問を使っての解説だったため、視聴後に自分で手を動かし、動画を思い出しながら3周ほど繰り返し解きました。さっき見たばかりなのに、解法が全く思い出せないという苦しい状態でしたが、くじけずに視聴とアウトプットを往復し、少しずつ前進していきました。「応用編」の試験では、穴埋め問題が出題されるため、コンテンツの中の「穴埋め演習講座」を平行して視聴。スマホでも視聴出来るので、通勤時間なども何度も繰り返し視聴し、時間をかけてマスターしました。マークシート形式で出題される「基礎編」は、知っているかどうかが勝負となるため、「基礎編 テーマ解説講座」を繰り返し視聴しました。ありがちなテキスト棒読み講座とは違い、非常に分かりやすい解説で、本質的な理解が得られました。動画で理解出来た状態で「1級FP技能士 学科合格テキスト」を読んだので、単にテキストを読むよりも速く進められたと思います。
「応用編」アウトプットは「下書き動線」重視
「応用編」の「計算演習講座」をある程度マスターした状態で、「1級FP技能士 学科対策問題集」に挑戦。講座でカバーしていないタイプの問題も、同じように置き換えて解法を理解していきました。しかしながら、分かっていても、1級の計算問題にはトラップが仕掛けられており、なぜか同じ間違いを繰り返してしまいます。この期間は合格までの距離はかなりあると思わざるを得ませんでした。結局、計算問題パートの問題は、本番試験前まで12回転し、ようやくトラップにも引っかからない状態にしました。この間、エラーノートを付けていました。なぜ間違えたのかを「間違いポイント」「陥りやすいポイント」として、ランダムに書きなぐりました。また、意識したのは、試験当日の「下書き動線」です。計算問題は「作業」レベルまで仕上げる必要があり、当日の試験時間中に「再現」出来ることが重要と考えました。そのためノートには、当日の下書きでどのように下書き計算をするのか、下書きイメージを問題タイプ毎に纏めました。この「下書き動線」は、レベルアップしてくると徐々に進化するため、だんだんと効率的な「下書き動線」が形になって行きました。
「基礎編」アウトプットも繰り返し
「基礎編」は基礎と言いながらも、FPの6分野(ライフプラン・社会保険、リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング、不動産、相続・事業承継)のハイレベルな問題が4択式で出題されます。FP試験は基本的に、「知っているか知らないか」に尽きると私は思っており、行政書士試験のように思考型の問題ではないと思います。よって、ひたすら過去問で出題された論点をとにかく記憶することに努めました。とはいえ、テキスト中心ではなく、問題集を中心に据え、テキストにフィードバックするやり方を繰り返しました。問題集に載っている約300問は、当然最初は全く歯が立ちませんでしたが、「応用編」と同様、エラーノートにランダムに自分の言葉や図で整理し、それを何度も見て覚えました。このエラーノートは、最終的には試験会場で最後に見るものと最初から考えていました。会場で分厚い(しかも真新しい)テキストを見ている方がよく居ますが、コンパクトに纏まったものでないと、全体俯瞰が出来ず、山あてになってしまうように思います。よって、「このノートを最後に会場で見るのだ」と意識して作り、何度も見ていました。
5月の学科試験
午前中に「基礎編」、午後に「応用編」がそれぞれ150分課されます。「基礎編」は予想以上に難しく、数日前に自分で試した市販の模試以上に分からない問題のオンパレードでしたが、終わってからもなぜかそれほど落ち込みませんでした。何とかなるだろうと(笑)。そして午後の「応用編」は、一部見たことがないタイプもありましたが、定番問題が多く、絶対に計算ミスだけは起こさないぞと、相当慎重に解き進めました。計算問題は冒頭間違うと、連鎖的に失点する構成になっており、問題演習の際にも何度も痛い目に会っていたからです。
全5時間の試験を終え、多少の頭痛(脳の限界)状態で帰宅。夕方に公表された公式回答と、ほんださんの予想配点をもとに自己採点をした結果、どうにか合格ラインには乗っていそうだと分かりました。そして6月末の「学科試験」合格発表で無事合格していることを確認しました。
